エンジニアと呼ばれる職種は、大きく分けて2つの業務に分類されます。まず1つは生産工場などのバックヤードで出来系統のメンテナンス業務を担う職種で、一般的には電気工事士免許を有される方です。実際に現場で活動するため、常に工場内でシステムメンテナンスに従事しなくてはいけません。

2つ目がプログラマーで、産業分野ではオートメーション化がなされた生産用ロボットのプログラムを構築する存在です。正確にはプログラムエンジニアと呼ばれており、在籍している企業の正社員となる場合と、業務委託を受けたフリーランスのエンジニアというスタイルで働くことができます。エンジニアは専門職であるため、それぞれの業務に見合った資格を有されています。
ITエンジニアの種類と違いについて
最近人気のITエンジニアですが、やる仕事によっていくつかの種類の職種が存在します。バックエンドエンジニアは、WEBサイトを利用する顧客には見えない部分のプログラムを担当する職種です。どのような仕事かというと、例えばサーバサイドのシステムの構築やデータベースの構築などをやってます。

それ以外にフロントエンジニアがいて、こちらは顧客が目にする部分を担当する職種です。顧客が目にするサイトのデザインに関わったり、コンテンツマネジメントシステムの構築やカスタマイズを行ってます。他にもサーバサイドエンジニアがいて、サーバで動かすプログラムやデータの処理などを担当してます。だからITエンジニアになりたいと考えても、いったいどのような分野が向いているのかを考える必要があります。
クラウドエンジニアについて
現在テレワークの普及によって、インターネットのインフラ環境を整えクラウドサービスを導入する企業が増加しています。これによって決まったパソコン以外でデータの管理や作業を行うことが可能となっています。このようなクラウドサービスを利用したシステム設計、構築や運用を担当する技術者のことをクラウドエンジニアと呼びます。

クラウドエンジニアの求人を見ると分かりますが。現在求められるものはクラウドとインフラ両方の知識とスキルになります。開発目的を考慮し将来的セキュリティを視野に入れつつ、利用するクラウドサービスを動作させる最適な環境を考える「インフラ設計」が重要な仕事の一つとなるからです。そのほかには「システム環境の構築」「運用、保守」なども業務に含まれ、サーバーやネットワークの仮想化やデータベース構築や情報統合などの知見を持っていることが武器となります。
エンジニアの求人について
国内のIT市場は近年高まりを見せ続けています。しかし2020年から2021年にかけて対面での営業活動の中止、開発案件の停滞、作業の遅延など様々な面においてマイナスの影響がみられました。

2021年以降はサプライチェーンの強靭化や非対面/非接触前提のビジネスモデルの整備とともに、IaaSなどのクラウドや、5G(第5世代移動体通信)による通信事業者向け通信機器、AIなどのアプリケーション開発などの技術分野がさらに広がりを見せることが考えられます。
これらのことを見据え、募集条件を厳しくしすぎることが人材難を招くと考えられています。現在のエンジニア採用においては入社時のスキルにこだわらない「育成枠」や、埋もれがちな優秀な35歳を超えた人材をターゲットとする「ベテラン層」の採用などが選択肢として挙げられています。